特別な石・・・・カイヤナイトのリング(3)

特別な石・・・・カイヤナイトのリング(3)
そのお客様に
「カイヤナイトのリングですが、補修中に、石が割れましたので、他の石で新しくリングをお作り致します」というメールをしました。

そしてその後、私と娘は、大きな変化のときを迎えました。
二人で、助け合って、乗り越えなければならないことでした。
お守りとして、娘の小さな指に、そのカイヤナイトをはめてあげました。

そうして娘の小さな指にはめられたカイヤナイトは、何か大きなことが起こる前に、びったりと台座にくっついて動かなくなりました。

でも、安心していてもいいときだと、カタカタ動くのです。
(もちろん、石が自分で動くのではなく、手を振り下ろしたときなどに台座の中で動くという意味です)

でも、動かないときには、どんなに振っても触っても、びくとも動きません。
そしてそういうときは、私や娘がある「予感」を感じているときと、しばしば同じときでした。

今思うと、カイヤナイトは、私と娘に、何かを教えてくれていたのでしょうか。



無事、大変な時期を終え、平穏が生活に戻った頃、またそのお客様からメールを頂きました。

驚いたことにそのメールには
「あのカイヤナイト、割れていてもいいから送ってください」と書かれていました。

「新しい石でリングを作って送って欲しいと思いましたが、やはりあの石がいい、割れていてもいいから送って欲しい」とのことでした。


「えっ、そこまで・・・?割れた石でもいいから送って欲しいと・・・?」

このメールには、私も、本当に困惑してしまいました。

実際には、カイヤナイトは割れてもおらず、元のままで、私の手元にあるわけです。

そこで、お客様には、本当のことをメールいたしました。
普通なら、信じてもらえないような、不思議な話です。
ですから、誰にも言わず、自分の胸にしまって置こうと思っていました。

でも、天然石を心から愛していて「石には意思がある」と仰るこのお客様なら、もしかしたら、
私の話を信じていただけるかもしれないと思いました。

(続く)